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8大神曲アニソンの構成について考察してみた【作曲/DTM/コンペ】

バターサンド(@TaButterSo)です

曲を作るときに曲構成って悩みませんか?「曲構成」は非常に重要です。Aメロ、Bメロ、サビというアレです。今回は、勉強も兼ねて超有名アニソンがどんな曲構成になっているか、またなぜそうなったかという考察もして見たいと思います。

なぜアニソンの曲構成を研究したのかというと、アニソンはオープニングやエンディングで放送される前提のため89秒の「TVサイズ」にしなければなりません。音源としてリリースされる際にフルサイズになります。限られた時間内で曲を展開させなければならない為、非常に考え抜かれた構成や展開になっている曲が多い為、作曲者として有意義な勉強ができると思った為です。単にアニソンが好きだからと言うのもありますが。では始めます!

残酷な天使のテーゼ

構成

サビ>1イントロ>1A>1A'>1B>1サビ>

間奏A>間奏B>

2イントロ>2A>2A'>2B>2サビ>3B>3サビ

特徴

・演奏時間 4:06
・冒頭はサビからでスローテンポではじまる。
・アウトロは無く、スパッと終わる。

・終盤の サビ➡︎B➡︎サビ という流れが珍しい。

考察

ミステリアスな雰囲気とリズムのノリの良さが気持ち良いです。間奏部分が非常にミステリアスでエヴァらしいです。この間奏を1コーラスと2コーラスの間に入れたため、2サビ後にも間奏が入るとちょっとクドくなる気がします。それを避けるために2サビ後は3サビへの導入としてBメロを入れたのではないか。ちなみにこの曲、Cメロがないです。間奏BがCメロ的なポジションになっていて、曲をコンパクトにまとめつつミステリアスさを出し、曲に深みとフックをもたらしているのではないでしょうか。 

君の知らない物語

構成

A>1イントロ>1A>1B>1サビ>

2イントロ>2A>2B>2サビ>

C>間奏>D>E>

3サビ>アウトロ

特徴

・演奏時間 5:40

・Eはサビの変形

・アウトロ=ほぼイントロ

2サビ後にそれまで出てこなかったメロディがたくさん出てくる

考察

最も特徴的なのは2サビ〜3サビまでの流れです。2サビ最後にリフっぽいキメが入り、ドラマチックなCメロへ。「好きになるってこういう事なんだね」で盛り上がり、そのままのテンションでピアノメインの間奏へ。その後Dメロで一旦落ち着き、サビの変形であるEメロで頂点に達しそのまま最後のサビへ。テンションの上げ下げがかなりジェットコースター的な曲です。これだけ展開するので5:40とロックな曲にしては長いのですが、歌詞やボーカルの やなぎなぎ さんの良さもあり、長さを感じさせません。

Dメロ、Eメロまで出てくるわけですが、仮にD、E無しで、間奏後そのままサビでも構成的には問題なく、曲もコンパクトになります。

ではなぜ曲を長くしてでもこのパートを入れたのか。それにはいくつかの理由が考えられます。まずはEメロを最大限にドラマチックにするために静かなDメロを入れたい。つまりジェットコースターの「谷」をより深い谷にする為にあるDメロなわけです。

で、なぜそこでそんなに深い谷を作るが必要があったのかと言うと、この曲のサビのパンチ力ってそこまで強く無いと思ってて、どっちかと言うとAメロが最もインパクトがある曲だと思うんです。ド頭もAメロ始まりだし、多分この曲の人気を決定づけた「あれがデネブ、アルタイル、ベガ」の歌詞も2Aの頭。そしてサビの頭のコードがトニック(そのキーの'ド')なんですが、それ自体は別にいいんですけど、歌のメロディが始まるのが4拍目なので、トニックの落ち着き感と、4拍目から始まるメロディの為パンチは弱いです。パンチの強いサビは1拍目か、前の小節からメロディが始まっていることが多いんです。なのでこのパンチの弱さを補完する為にサビの変形のEメロは必須、そして大きな谷を用意しサビが最もドラマチックに聞かせる仕組みが必要だったのではないでしょうか。

Butter-Fly

構成

1イントロ>1A>1A’>1B>1サビ>

2イントロ>2A>2A'>2B>2サビ>

間奏A>間奏B>間奏C>

3サビ>4サビ>アウトロ

特徴

・演奏時間 4:18
・間奏が40秒くらい(ギターソロ)
・アウトロ=ほぼイントロ   

考察

非常にオーソドックスな構成です。考察する点があるとしたら「間奏が長い」事くらいです。なぜこの長さになったのか?ですが、理由は簡単で、ハードロックの曲だからです。なのでギターソロは必要不可欠。ギターソロが2部構成になってるのもテンプレみたいなもんです。ハードロックやメタルは「様式美」の世界なので、テンプレの中でどう個性を出していくかが鍵。イントロのド頭のギターリフからギターのメロディが始まる展開も非常にベタな流れですが、キャッチーでカッコいいですね。なにより分かりやすいカッコよさです。

ようこそジャパリパークへ

構成

SE>サビ>1イントロ>1A>1B>1サビ>1C

2イントロ>2A>2B>2サビ>2C

間奏>D>3サビ>3C>E

特徴

・演奏時間 3:24

・曲冒頭の管楽器のSE

・イントロで使われているギターリフが曲中に何度も出てくる

・サビの後に必ずCメロが入る

・間奏はセリフが入る

・Eはアウトロの役割も担っている「ラララ」パート

考察

とにかくめまぐるしく展開していき、気づいた時には「らららら〜」と始まり、曲が終わります。1サビに突入するのが 0:38。ワンコーラス終わるのに1:00。 音源の収録時間は3:24ですが、実際の演奏時間 3:18です。飽きてる暇は一切無し!

まず、冒頭の管楽器はホルンですかね?サファリ感出てます。これ結構10秒とか長くしがちだと思うんですが、ワンフレーズで終わってすぐサビが切れ込んできます。最初のサビは繰り返さず1回で終わり。ボーカルも交代しつつ38秒でサビに入ります。はやっ!

サビの後に必ずCメロが登場します。冒頭のサビ以外で毎回登場するので、ここまでがサビか?とも思ったんですが、どっちでも良いんで便宜的にCとしました。このCですが、無くても構成としては問題ないです。むしろサビ直後にイントロに戻るのが普通です。あえて期待を裏切る事で、フックを作りつつ、切ないメロディと歌詞で展開にメリハリを生んでいます。ハンバーガーで言ったらピクルスみたいなもんですね。

間奏でセリフが入ります。ここで冒頭で使われた管楽器が出てくるのも流石です。フレンズ達が話すのでサファリ感を出す為ですね。間奏以外にも掛け声が多用されていますね。

最後Eパートのららららーでシメる訳ですが、曲全体を通してサービス精神満点なアレンジが続きます。あと曲を通して歌が入ってないところがほぼ無い所もポイントですね。イントロも短い上にギターリフで、かつそのリフもサファリ感抜群。無駄を一切排除して純度100%のサービス精神を発揮した結果、アウトロも楽器のメロディではなく歌でシメていて、その解決策が「ららららー」だったのかなと思いました。

 

God Knows・・・

構成

1イントロ>1A>1A'>1B>1サビ

>2イントロ>2A>2A'>2B>2サビ

>C>3サビ>アウトロ

特徴

・演奏時間 4:38
・3サビで転調
・アウトロ=イントロ進行でギターソロ

考察

構成としては変わったとこは全くありませんね。オーソドックスな構成です。この曲の人気はもちろん曲がカッコいいのもありますが、アニメそのものの人気と、作画が良かったなどの要素もかなりある気がします。高校生の学園祭バンドが作った曲というコンセプトなので、あんまり凝ったアレンジや構成だとリアリティなくなるのでシンプルなものにしたのではないかと思います。

間奏が無いんですが、イントロ、アウトロがギターソロなので間奏でもギターソロがあるとクドイのでいれなかったのだと思います。

ちなみにアウトロのギターソロがイントロと違うのは、転調した為元のキーで弾いていた開放弦を使ったフレーズが弾けないからという理由もあったのかなと思います。結果的には違うフレーズの方が、変化があり良い効果が出ていると思います。

ライオン

構成

1イントロA>1イントロB>1A>1A'>サビ>

2イントロB>2A>2A'>2サビ>

間奏>C>

3サビ>4サビ>5サビ>アウトロ

特徴

・演奏時間 5:05
・4サビで転調
・アウトロ=間奏の変形

考察

Bメロが無い曲です。厳密にいうとA'がBメロとして機能していて、サビへの導入を担っています。これ自体はよくある構成なんですが、サビに向かっていくアレンジが菅野よう子節 炸裂!って感じで、おなじく菅野さんの「プラチナ」という曲でも似たようなアレンジを聴く事ができます。

僕だったらイントロBを間奏とアウトロに使い回してしまう気がします。もしくは間奏でをイントロに使い回すとか。固定観念を覆すと言うか、こういうところは本当に勉強になります。ただこの曲の場合、単純に構成を考察してもダメで、アレンジあってのこの構成という側面が強いです。演奏力も半端ないですね。完コピしてアレンジから研究して理解しないと自分のものには出来そうにありません

構成について分かりやすい特徴としては、最後のサビが3回繰り返す所でしょうか。1回目はいわゆる落ちサビで、2回目で転調、ダメ押しの3回目です。自分で曲を作る時にはサビを3回繰り返すのはちょっとためらいます

「リスナーが飽きるのではないか?」

「そんなにサビの歌詞が思いつかない・・・泣」

「展開のネタ切れ 爆」

などが理由です。2回繰り返しておわる事が多いです。歌詞が先にあって後から曲を付けてる可能性もあるのですが、2回目のサビの終わりの部分で「3回目のサビありますよ〜!」っていうコード進行を出すことで3回目のサビの勇ましさが際立っている様に感じます。やはり「ライオン」なのでそういうところを狙ったんでしょうか。

only my railgun

構成

イントロ>サビ>1A>1B>1サビ>

2A>2B>2サビ>

間奏A>間奏B>

3サビ>4サビ

特徴

・演奏時間 4:16
・間奏Aは=イントロ
・3サビで転調

考察

構成は至って普通です。ポイントになっているのは、Aメロで転調して、Bメロの途中で元の調に戻っています。サビとの落差を出すためにアレンジを落ち着けつつ、調も下げたんだと思います。盛り上がりとともに、元の調にもどります。サビで転調するのではなくBの途中ってところがミソで、あからさまに転調しました!て感じを出したくなかったんだと思います。このあとの4サビで転調するので、そことの差別化が必要だったんではないかと。

3サビで半音下の調(元のキーがG#m、3サビはGm)になり、4サビで元のG#mに戻ります。3サビを下げておく事で、4サビが始まった時にキーが上がったと錯覚させる為の3サビの下のキーへの転調です。3サビの転調は唐突です。間奏がバッサリ終わって、1小節のつなぎのSEがあり、すぐ転調したサビが始まります。そして、この3サビは、いわゆる「落ちサビ」なので、下がる転調と静かなアレンジで、最後のサビをより際立たせる「谷」を深くする効果がありますね。急降下です。そして4サビで急上昇です。ここを目立たせる為に、ワンコーラス目とツーコーラス目はサビからの転調ではなく、Bメロ途中の転調にしてるんだと思います。

至って普通の曲構成ではあるのですが、転調を駆使する事で単調にならないようにしてリスナーを飽きさせない様にしているところがさすがです。

コネクト

構成

サビ>イントロ>1A>1A'>1B>1サビ>

イントロ>2A>2A'>2B>2サビ>

間奏A>間奏B>C>

3サビ>アウトロ

特徴

・演奏時間 4:32
・間奏Bはサビの進行

・アウトロ=ほぼイントロ

考察

ボーカルが2人いるので、繰り返すAメロをそれぞれで歌ってますね。構成はすごくオーソドックスというか、アニソンの王道って感じがします。OPでこういう映像がながれるんだろうなって言うのがイメージできませんか?しずかにサビから始まり、イントロが始まるところでタイトルが出て...Aメロは元気よく主人公が動き回って...みたいな。すごくはっきりとイントロ、A、B、サビがわかれてますよね。なので展開がわかりやすいので、イメージしやすいんだとおもいます。

間奏がちょっと長めに入ってます。緊張感のある間奏Aとサビのコード進行を使った間奏B。ぶっちゃけこの間奏って、無きゃ無いでも良い気がします。2サビの直後にCでもちゃんとつながります。ちょっと慌ただしいですが。なぜこの間奏を入れたかというと、間奏Aの部分がカッコいいから!では無いでしょうか、単純に。間奏Aの直後にCには出来ないんですよね。なので、もう一度サビ(歌無し)をいれてスムーズにCにつなげたんだと思います。間奏Aの部分、ほんとカッコ良くて、この曲の聞き所の一つだと思います。

個人的にはサビから始まるのって鉄板だと思います。好きなアニソンはサビから始まるのが多いです。アニメ見てても始まった瞬間に心を掴まれますよね。やられたー!って感じです。

まとめ

神曲ばかりだったのですが、どの曲も考え抜かれているんだな〜と、当たり前なんですが、改めて感じました。構成はオーソドックスに「イントロABサビ」の流れは押さえつつも、アニメ作品の雰囲気やストーリーに合わせて、工夫しているんだなぁと思いました。思った程ハチャメチャな構成の曲って無いんですね。てか神曲認定されるようなものってやっぱり王道を外しちゃダメなんですよね。普段、何となく聴いちゃってますが、よく聞き込む事で色々と気づく事が出来たのも良かったです!勉強になりました。